NISA(少額投資非課税制度)口座への最適な移行方法について考えてみた

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先日、株や投資信託の税金が安くなる制度、NISA(少額投資非課税制度)についてご紹介しました。

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さてNISA口座を開設した後に問題となってくるのが、NISA開始時に特定口座や一般口座で保有している株をどうするかということです。

資金に余裕があるのであれば、新たにNISA口座に100万円までの資金を投入して取引を開始するのが一番手っ取り早いのですが、現在の運用している口座から株を移行したい人もいることかと思います。

今回は
いかに同一銘柄をNISA口座にスムーズに移行するかについて
考えてみたいと思います。

移行時にポイントとなってくるのは以下の点です。

  1. 特定口座は今年(2013年)中は、税率が10%である(来年から20%)
  2. NISA口座では100万円までの買い付けしか出来ない
  3. 損失を出すなら特定口座の方が有利(損失の繰越があるため)
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いつ移行するの?

やはり来年(2014年)の1日から税制が変わることを考えると、境界線である年末年始が移行タイミングとしてはベストだと考えられます。

詳しく述べると「年末に特定口座で売却、年始にNISA口座で購入」というのが、株価の変動差も少なく移行できるからです。

では、年末年始の最終日(30日)に売却するのが良いのでしょうか?
しかし株式を現金化して、NISA口座に移すというプロセスを考慮すると、年末ギリギリでは間に合いません。
一番、ふさわしいのは12月24日あたりです。

移行イメージとしてはこのようになります。

1.12月24日に特定口座の株式を売却
2.12月27日〜30日に現金化されるので出金する
3.年が明けNISA口座に100万円分の現金を移す
4.NISA口座から株式を購入する

金融機関によっては、株式の売却から口座への出金まで1週間以上かかるところもあるかもしれません。
余裕をもって、もう1週間くらい前倒ししても良いでしょう。

同じ銘柄だった場合、売却から購入まで株価のタイムラグが発生しますが、これが一番、スムーズな移行方法だと考えられます。

では移行する条件は?

保有中の株式を、現在の口座からNISA口座に移行する時は、移行の時点で購入時からどれだけ差額が発生しているかにより対応は分かれることになります。

例えば、2013年中に株価1,000円の銘柄を300株購入したとします。
この株は2014年に売却する予定だと仮定します。

年末に2,000円に値上がりした場合

値上がりしていた場合は年内に売却後、年始にNISA口座に移すのが良いでしょう。

年内に特定口座で売却した分には10%の税金がかかりますが、そのまま保有して年が明けると20%の税金が課税されることを考えると、年末までに売却するがベストだと考えます。

売却益30万円に対し、
・NISAに移してから売却した場合 → 3万円(10%)の税金
・特定口座から移行せずに売却した場合 → 6万円(20%)の税金

年末に4,000円に値上がりした場合

このケースは売却した株の時価が100万円を上回っていた場合です。

前述の通りNISA口座では100万円以上の株は買い付けできないことから、売却額の満額が移行出来ません。

その場合はNISA口座に移行しても、100万円を超える分については、現金のままとなってしまいますので、年内に売却する株数を減らすか、現金のまま保有するかの2択になります。

・NISA口座に移行できる株 → 4,000円×200株=80万円分

※特定口座の残りの100株は年内に売却すれば10%の税率で済む。
※100万円の枠が追加される2015年まで現金で保有し続けるのもあり。

株価が変わらない場合

年末時点で株価が変わらない場合は、売却してしまっても税金はかかりませんので、特定口座の株は売却してしまいましょう。

現金化した後、NISA口座に入金して株を買えば、100万円以内であれば売却益が無税になります。

例え利益が出ていなくても、これから利益が出るのであればNISA口座で取引した方がお得です。

まとめ

移行のポイントは「できるだけ株価の差額をなくしつつ、NISAへの移行株数を増やす」ことです。

これまでは利益が出ていることを前提にしてきましたが、損失が出ている場合は、特定口座でも税金はかかりませんので、購入時の金額に戻るまで待つのもありです。

また、数種類の銘柄を保有している人は、どの株を処分すればいいのかが重要になってくるので、特定口座に残す株、NISA口座に移行する株を分別した方が良いでしょう。

これから下がりそうな株は、損失を確定することを考えると、損失繰越が出来る分、特定口座の方がお得です。(損する予定の株なんてないでしょうけど・・・)

他に家族分のNISA口座を作れば、NISA口座の無税枠が「家族数×100万円」分、増えますのであわせて、口座開設を検討してみるべきだと思います。

これから年末までの間に移行スケジュールを作っておけば、後で慌てることなく移行できますので、事前に準備してことが大事かもしれません。

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